システム開発の勘所

~「つなぎ」と「変化点」~

【対象者】
マイコン組み込み系システムの開発設計や、品質保証に携わる初心者から中堅までの技術者

【概要】
システム開発における不具合は、どういう状況で発生し、またどのような状況で不具合の芽がシステムに埋め込まれてしまうのでしょうか。そのキーワードは「つなぎ」と「変化点」です。本研修では、幾つかの思考実験(*)を行いながら、システム開発の勘所である「つなぎ」と「変化点」を学びます。 (*)ワンボードマイコンRaspberry Pi を使います。
思考実験のテーマは、①湿地の自動カメラ、②海岸の監視カメラ、③自宅のペット監視カメラのそれぞれに対し、講義、個人演習、グループ討議・発表、講評を繰り返すことにより理解を深めます。
最後に「全ての活動に当たり重要なこと」として、思考実験で触れられなかった「つなぎ」と「変化点」に絡む不具合を無くす為の概念と手法の説明を行います。 

【目次】

1.イントロダクション
なぜ「つなぎ」と「変化点」に着目するのか説明します。
2.「つなぎ(IF)」の不具合
不具合は主に「つなぎ」やプロセスの「変化」で生じることを説明します。
3.思考実験① 湿地の自動カメラ
  思考実験の概要を説明後、「つなぎ」に着目し要求仕様の明確化、ハードとソフトの切り分けなどを説明します。
4.「変化点」の不具合を無くす工夫
   変化の起きやすい場所とメカニズムにつき説明します。
5.思考実験② 海岸の監視カメラ
湿地の自動カメラからの「変化点」に留意して海岸の監視カメラを作り運用後発覚した不具合の原因を探ります。
6.思考実験③ 自宅のペット監視カメラ
  今までの知識を基に、自宅のペット監視カメラを検討します。
7.すべての活動に当たり重要なこと
  思考実験では触れられなかったけれど全ての活動に重要な概念や手法についた説明します。
8.まとめ
質疑とまとめ