競争力ある製品設計に欠かせないVEとその活用(演習付)
【対象者】
製品開発・設計、生産技術部門などの若手から中堅技術者、VEや原価・製造コストを学びたい方
【概要】
自動車や自動車部品会社では、お客様に「もっと良いクルマをより安く」お届けするため、必要とされる機能を最小のコストで実現すべく、VE(Value
Engineering:価値工学)を導入し、新製品開発に活用しています。企業として生産性を向上し利益を確保していくうえで、単にコストダウンを狙うのでは、多様化し高度化したお客様の要求を満たすことは不可能です。製品の価値を機能とコストのバランスで捉えていく考え方が必須となります。まさにVEは、こうしたニーズを実現するための非常に有効な工学的手法です。本研修は、多くの技術者にVEの意味やその有効性、更には原価低減手法までを解説し、自動車製品の実例を紹介ながら、実務の中でVEを活用できる実践力を身に付けることを狙いとします。
【目次】
1.VE活動の背景
・VE活動の意味と有効性を理解していただく。
(1)VEの由来
(2)VEの必要性
(3)VEとVAの関係
(4)VAよりVE重視の理由
2,原価管理の活動
・原価活動は開発から生産開始までの段階において関係部署が協力し合って
(組織的活動)目標原価作り込む活動であることを理解していただく。
(1)製造業の製品化への各部門の役割
(2)原価企画活動とは
3.原価計算の進め方
・原価の意味を理解し、原価低減手法の代表的な手法を提供する。
(1)原価とは何か
(2)企業活動と原価
(3)原価計算の進め方
(4)原価低減の進め方
4.VE手法の進め方
・競争力(品質・コスト)ある製品開発に有効な「VE手法」の基礎知識を学んだうえで、
具体的に身近な製品を題材に、VE手順にそって自ら体験することにより、自職場で役立つ実践力を習得する。
(1)VE手法の基礎
(2)VEの実施手順
(3)事例演習
5.VE活動の事例
(1)自動車関連の事例
(2)身近製品での事例