エンジニアのための「シーズ起点型デザイン思考」
~ 模擬ワークにより実践体験で学ぶ ~
【対象者】
新事業・新商品開発をミッションとしているエンジニア、企画系・営業系の人にもお勧めです。
(特段の予備知識は不要です。)
【概要】
「デザイン思考」(Design thinking)が注目されています。デザイン思考とは、「自社の技術優位性」や「競合他社との差別化」により製品開発するのではなく、「ユーザーが真に欲しいものは何か」を起点に、既存の製品とは異なる新たな価値を備えた製品(or
価値そのもの)をいち早く市場に提供しようとする思考プロセスを体系化したものです。しかし、技術シーズを基にしない為、デザイン思考は、”使いにくい”・”期待通りの結果が得られない”との声も聞かれます。またデザイン思考に付きまとう”曖昧さ”が、理論の積み上げに慣れたエンジニアには、腹落ちしにくい要因となっています。これら欠点を解消し、”エンジニアのためのデザイン思考”として、2020年に誕生したのが『シーズ起点型デザイン思考』です(デンソーとトリニティとの共同開発)。
本研修は、この『シーズ起点型デザイン思考』の誕生に深く関わってきた講師自らが解説する講座です。新製品開発や新事業創造をミッションとして日々奮闘している方々に、自社シーズ技術を活かし新たな価値を生み出す思考プロセスを体得して頂きます。
【目次】
研修は、半日コース※1と 一日コース※2とがあります。
※1 デザイン思考の基礎を学んだ上で、技術シーズから出発しながら市場ニーズ指向のアプローチに切り替える方法の講義とミニワーク
※2 デザイン思考の基礎を学び、午後からは、シーズをデザイン思考につなげる方法の講義と模擬ワーク
■午前
1.イノベーションの定義を再確認
2.デザイン思考の本流であるスタンフォード大学d-school~デザインファームIDEO社系列の内容をベースにデザイン思考の基礎をレクチャー
STEP1:共感
STEP2:問題定義
STEP3:創造
STEP4:プロトタイプ
STEP5:テスト
の各ステップについて、豊富な事例や面白いクイズなどを交えて、理解を深めてもらう。
3.真逆の思考法である「シーズ起点」と「デザイン思考」をマージする方法をレクチャー
自社のシーズとマーケットとの”潮目(接点)”を見出す確度を高める手法の説明
4-1.(半日コースの場合)うまい棒を使ったデザイン思考のミニ体感ワーク
講義の進捗度や受講生の理解度により、体感ワークにあてる時間は調整する。省略する場合もあり。
4-2.(一日コースの場合)シーズ技術分解ワーク:機能価値から提供価値への変換
活用したいシーズ技術が持つ機能価値を顧客提供価値に変換する模擬ワーク
■午後
5.時代の価値観トレンドレクチャー
価値観トレンド(簡易バージョン)を解説
6.シーズの提供価値と時代の価値観/トレンドの紐づけと、サーチターゲット候補の抽出
シーズ技術と市場の紐づけ方、リサーチ対象の決め方を学ぶ模擬ワーク
7.仮説起点の”人を見る”リサーチレクチャー
リサーチのノウハウを提供
8.インサイト抽出ポイントのレクチャー
インサイト抽出のノウハウを提供
9.アイデア発想の模擬ワーク
講義の進捗度や受講生の理解度により、模擬ワークにあてる時間は調整する。省略する場合もあります。